探偵とは一体どんな職業なのでしょうか?
探偵は情報収集のエキスパートです。
その探偵のことをもっと知るためには、探偵の歴史についてと当時の役割について知る必要があります。
探偵が生まれたのは19世紀の中ごろのヨーロッパです。
当時、政治的に安定せず混乱のパリでは、警察組織が苦労をしていました。そこで、思い切った決断ですが、犯罪エキスパートのフランソワ・ヴィドックに、協力の要請がされたようです。つまり彼は、その経験を買われ、警察組織に雇われて犯罪者側のスパイ活動を行っていたのです。
その後に、彼は個人的に犯罪調査の手法を増やし、その調査ノウハウを生かすために、個人的に活動する探偵事務所を開業しました。
なお、歴史上、日本では岡っ引きなどの警察側の人物も含めて、主に調査活動を行っている人のことをすべて「探偵方」と呼んでいました。日本の歴史上で「探偵会社」が設立され、認識されたのはヨーロッパから遅れること数十年、19世紀の後半です。証拠としてその探偵社が新聞広告を出しています。その内容から判断するに、当時の探偵社は犯罪者である詐欺師や盗人の所在を調べる組織だったようです。
イギリスを代表する架空の名探偵シャーロックホームズが書かれたのも19世紀後半です。いわばその19世紀後半が、探偵という職業がいよいよ世界的に日の目が当たり始めた時期なのでしょう。
ちなみに、アメリカなどでは一部逮捕権なども持つ探偵がいますが、日本の探偵には逮捕権などはありません。法令を遵守しながら調査活動を行っています。
近年では探偵の調査が変化しており、特に個人情報の保護に関して規制がされたこと、そしてネット環境上での情報の開示に慎重になるといったことから探偵の調査は困難なものになってきたといえます。
しかし、ここでも新しい動きが探偵業界で出来上がりました。
それは情報セキュリティに関してのマネージメントをおこなう探偵が登場したことです。
これまで情報を集めていた専門家が、情報セキュリティの警戒について話をする、という流れは、情報という重要な財産の価値を知っているエキスパートだからこそ出来る仕事内容です。そして、 奇しくも探偵が起こった流れをなぞらえているともいえるでしょう。